ごちうさ聖地巡礼記(61) 〜エズ編〜 シャトー・エザで高級フレンチ

ごちうさ聖地巡礼記(61) 〜エズ編〜 シャトー・エザで高級フレンチ

5つ星ホテル「シャトー・エザ」のレストランで本場の高級フレンチを味わった

Yuri Chayamachi · 11 minute read

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シャトー・エザでランチ

ランチの予約時間になったので、私たちは5つ星ホテルのレストラン前で集合し、レストランの中へと入った。

レストランに入るとまずは受付のスペースがあり、その奥の扉からテラス席へと出られるようになっていた。

受付スペースには綺麗な花が飾られていた。

そして花の横には高級そうなシャンパンとシャンパングラスが並べられていた。

私たちはテラス席へと案内された。 昨日とは違い、1階のテラス席だ。 1階と2階は鎖で仕切られており、その鎖を開けて1階へと通してもらった。

1階のテラス席からは昨日見に行った橋がよく見えた。

テラスの屋根の隙間から青空が見えて気持ちが良かった。

テラス席の奥の方には屋内のレストランへの入り口があった。

テラス席の柵の外側には花が植えられており綺麗だった。

私たちが席につくと、ウエイターの人が、氷で冷やしたシャンパンボトルを乗せたワゴンを押して近づいてきた。 いきなり「食前酒にシャンパンはいかがですか?」と言われたので、慣れていない私たちは yes と言ってしまったのだが、するとウエイターの人はワゴンに乗せたシャンパンの説明を始めた。 シャンパンには全然詳しくないので、説明を聞いてもよく分からず、さらにお値段も高そうだったので、一旦冷静になって「メニューを見ながら選んでもいいですか?」と聞いてみた。 するとウエイターの人は「もちろんです」と言ってメニューを渡してくれたあと、ワゴンを押して去っていった。 セレブの人は値段を気にすることなくその場でシャンパンを注文するのであろうが、私たちは庶民なので請求額を気にする必要があるのだ。

ドリンクのメニューを見てみると、食前酒の欄にはシャンパンやカクテルが並んでいた。 そして特に値段の幅が大きいのはシャンパンで、一杯3000円くらいのものからボトルで数十万円するものまであった。 おそらくさっき氷で冷やされていたシャンパンをその場で頼んでいたら危なかったに違いない。 このレストランではコース料理を予約していたのだが、ドリンク代は別料金なのだ。 私たちは悩んだ結果、私は普通の値段のロゼシャンパンを、仲間たちはカクテルを食前酒に注文した。

注文を終えると、シャトー・エザのマークが入ったガラス瓶に入ったミネラルウォーターと、食前酒用のおつまみが運ばれた。

こちらがそのおつまみだが、塩分はほとんどなく、クミンのようなスパイスが練り込まれたお菓子だった。

これが私の注文したロゼシャンパンだ。 シャンパングラスの持ち手の部分が西洋の彫刻作品のような人形をしており、とてもおしゃれだった。 私は単純なので、雰囲気が最高なテラス席に座って目の前にシャンパンが置かれているだけで、幸福度が最高潮に達しつつあった。

これは仲間が注文した「ロミオとジュリエット」という名前のカクテルだ。

これはもう一人の仲間が注文した別のカクテルだ。 ベリーの色が非常に美しかった。

私たちはゆっくりと食前酒を楽しみながらコース料理が運ばれてくるのを待っていたのだが、そのうちに食前酒を飲み終わらないと料理が運ばれてこないことに気づいたので、さっさと飲み干すことにしたのだった。

食前酒を飲み終わると、それを見ていたウエイターがグラスを下げてくれ、続いてカラフルなスープのようなものが運ばれてきた。 コース料理のメニューに載っていなかったので何だろうと思っていると、シェフのサービスということだった。 コース料理の前菜の前にお通しを振る舞っているようだった。 器も料理の見た目も個性的で、上に乗っているオレンジ色の飴のようなものからもしっかりと食材の味がした。 オレンジ色のペーストからはニンジンの味がした。

こちらはお通しに付いてきたパンだ。

お通しを食べ終わると、前菜が運ばれてきた。 これは私が注文した魚の前菜だ。 赤く巻かれているものはビーツで、左上のムース状の球体から魚の味がした。 食材の味を守りながらも、見た目からは味が想像できない形で姿を変化させ、私たちの目の前には料理という名の芸術作品が並べられていた。

これは仲間が注文した卵をベースとした前菜だ。 こちらにはトリュフ味のドリンクも付いてきており、味が気になった。

そしてついにメインディッシュが運ばれてきた。 これは私が注文した肉料理だ。 左にはロール状の肉、右側には骨付き肉、上には食べられる器の中にペースト状の肉料理が入れられていた。 黒いソースからは海苔の味がして驚いたのを覚えている。

こちらは仲間が注文した魚料理だ。

最後にデザートが運ばれてきた。 私はシトラス味のジェラートを注文した。 緑色の飴状になっている薄い板からはミントとスパイスの味がした。 そして左下のオレンジ色の筒状のものはパイナップルだ。 真ん中の丸いものがジェラートだった。

こちらは仲間が注文したチョコレートのケーキだ。 上に乗っている飾り付けがとんでもないことになっている。 今回味わったコース料理からは、旧来の調理法ではなく新しい技術が調理に取り入れられているような印象を受けた。

コース料理を食べ終わると、お皿が下げられ、続いて食後酒を勧められた。 しかしそろそろ私たちの帰りの時刻が近づいてきていたので、食後酒は断った。 これでコース料理は終わりかと思いきや、続いて食後のカフェはいかがですかと言われた。 シャトー・エザのコーヒーの味が気になったので、全員でエスプレッソを注文することにした。

注文したコーヒーだけではなく、お菓子まで運ばれてきた。 気配りの細やかさが流石だ。

エスプレッソは非常に美味しかった。

そしてこのハノイの塔のように積み上げられた球体は、砂糖である。 こんな形で砂糖を提供された経験は初めてだった。 私はコーヒーに砂糖を入れないので、記念に一粒そのまま食べてみた。

エスプレッソを飲み終わると本当にランチのコースは全て終わり、会計をして店の外へ出た。 お値段は高かったが、高級フレンチでしか味わえない独創的な料理が味わえたという意味でも、この旅行の締めくくりという意味でも、非常にいい時間を過ごすことができたように思う。 私たちの旅程は残すところ帰路につくだけになった。 名残惜しさを感じつつ、私たちはエズ村の麓へと向かったのであった。

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