ごちうさ聖地巡礼記(57) 〜エズ編〜 エズ村のホテルで一休みし、橋が見える場所へ

ごちうさ聖地巡礼記(57) 〜エズ編〜 エズ村のホテルで一休みし、橋が見える場所へ

エズ村にかかる大きな橋を見下ろせる場所へ向かった

Yuri Chayamachi · 15 minute read

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ホテルへチェックイン

ひと足さきに帰路についてしまった仲間を見送った後、残った私たち3人は、せっかく集合したので、予約していたホテルにチェックインすることにした。 ホテルはエズ村の麓にあり、村への登り口から徒歩で5分くらいのところにあった。

エズ村の中にもホテルがあるのだが、これまでの記事でも見てきた通り、村の中のホテルは外装も内装もサービスも超一流の5つ星ホテルばかりだ。 お値段を予約サイトで見てみると、1泊あたり10万以上を覚悟しなければならず、私たちは下調べの際に目玉が飛び出たのだった。 なので村の中のホテルを取るのは諦め、麓にある1万円台で泊まれるホテルを予約したのであった。 しかし安いとは言ってもプールが付いているということで、ボロいホテルという訳ではない。

これが私たちの泊まった「ラ・ペール・デズ」というホテルだ。 入り口と受付は最上階の1階にあり、そこから下へ行くと客室があるという構造だった。 なんとも敷地を贅沢に使ったホテルである。

駐車場からは海が見えており、眺めも良かった。

ホテルの内装は至ってシンプルだった。 しかし外の景色がこれだけ美しいので、窓の外の景色が見えるだけで十分であった。

ホテルの受付には男女のスタッフが1人ずつおり、チェックインして鍵を受け取った。 そこで驚いたのが、ホテルの受付の営業時間があまりに短かったことだ。 正確な時間は忘れたが、昼の11時くらいから夕方6時くらいまでしか受付に人がおらず、それ以外の時間帯にホテルに出入りする時は外のナンバーキーを押して鍵を開けてくださいということだった。 またチェックアウトも鍵をフロント横の箱に入れればいいということで、このホテルのフロント業務はとてもホワイトのようだった。 ホテルの受付の人は英語で対応してくれたのだが、所々でフランス語の単語を自然に挟み込んでくるので、定期的に頭にはてなが浮かびつつやり取りをした。

エレベータを下って客室のある廊下へ行くと、内装はアパートのようにシンプルだった。

ホテルの部屋に入ると、部屋は今回の旅行で泊まった中で一番広々としていて、設備も充実していた。 部屋の隅には調理スペースが用意されており、鍋やフライパンなどの調理器具や、お皿や食器まで備え付けられていた。 このホテルで不自由なく暮らせるほどだ。

村についてからまだ昼食を食べていなかったので、村の麓のカジノ・ショップ(スーパーの名前)に寄って軽く食べ物を買い、ホテルの部屋で食べた。 私はスーパーの中に入っていたパン屋でパン・オ・レザン(ブドウパン)を買った。

こちらのジュースはニースの寿司屋で仲間が注文していて気になっていたものだ。 寿司屋の店員さんに教えてもらったところ、「フセティー」と読むそうだ。 味はマンゴーの香りがついたリプトンのお茶みたいな味で、すっきりとしていてとてもおいしかった。

そしてもう一つ、鶏肉のサンドイッチを買って食べた。 フランスに来て食べたサンドイッチはどれも美味しかった。

ホテルのバルコニーからはエズ村がしっかりと見えた。

そして正面には海を見ることができた。 これだけの景色を部屋のバルコニーから楽しめるのは完全に期待以上だった。

橋を見下ろせる場所へ

ホテルで一息ついた後は、エズ村の外にある聖地を見に行くことにした。 村の外にある聖地は2箇所あり、1つはココアが実家に帰る時に降りたバス停、もう1つはココアの実家の近くにかかっている大きな橋だ。

まずはバス停の方を見に行こうという話になった。 バス停はホテルを出た後、エズ村の入り口とは反対のモナコ方面へ大通りを少し歩いた場所にある。 大通りは私たちがニースからエズに来る時にも通った、ニースからモナコまで続いている道である。 車の通りが多く、結構速度を出している車も多い。 そして私たちがこの大通りを渡ろうとした時に、事件は起きた。

私たちは道を渡ってからバス停の方へ歩いて行こうと思い、近くの横断歩道のところで車が止まってくれるのを待っていた。 すると親切な車がブレーキをかけて、私たちが道を渡れるように止まってくれた。 ここまでは良かったのだが、その後ろから走ってきた大型バイクがかなりスピードを出しており、ブレーキをかけても止まりきれず、前の車に追突してしまったのだ。 交通事故である。 幸いバイクはかなり減速できていたようで、バイクに乗っていたおじさんは大きな怪我はしていないようだった。 私たちは駆け寄って何かできないかということで、転倒したバイクを起こすのを手伝ったりしたのだが、フランスで事故が起きた時の対応がわからないのでそれ以上何もできずにいたところ、後からやってきたフランス人のおじさんから「これは見せ物じゃないんだ。写真を撮ってないであっちへ行け」と怒られてしまった。 私たちは首からカメラを下げていたので、野次馬だと勘違いされてしまったようだった。 私たちがその場にいてもこれ以上力になれそうになかったので、対応は現地の人に任せてその場を去ることにしたのだった。

運悪く交通事故に居合わせてしまったのだが、気を取り直して聖地を見に行くことにした。 バス停へは事故の場所を通らなければならず気まずいので、今日は橋を見に行くことにして、バス停は明日へ回すことにした。

ちょうどホテルから大通りを挟んで反対側には花で飾り付けられたテラス席があり、ピンク色の花がとても綺麗だった。

テラス席の横には両側に草木が植えられた道があり、そこを通って村の入り口の方へと向かった。

私たちは橋の向こう側へ渡った。

エズ村に来る時にも通ったトンネルだ。 岩をくり抜いただけのもので、雰囲気がある。

このトンネルの脇に、山道への入り口があり、そこから登っていくとトンネルの上の方へ行けるようになっていた。

早速少しだけ山道を登ってみると、すでに結構いい景色を見ることができた。

しかし私たちはさらに先へと進んでいく。 道は本当の山道で、景色は世界共通のようだ。

山道を登っていくと、次第に景色がひらけてきた。

景色が完全に開けると目の前には、先ほどまで見上げていたエズ村が同じ目線に見えていた。

そして下の方には、小さくなった橋が見えた。

このアングル、ごちうさ劇場版の終盤でココアとモカ姉がスクーターで橋を渡る場面とそっくりだ。

そしてこの橋は、劇場版でココアがバス停に到着した直後に写った橋と、橋げたの形が似ている。 地形はかなり変わっているが、この橋がモデルになっているのではないだろうか。

橋桁の高さがあって、なかなか迫力がある。

エズ村と海の2ショットが綺麗だ。

最後に周囲を一望して、私たちは山を下りた。

脇道から見た橋の景色だ。

橋の真ん中から海を背景にして撮ったところ、夏らしい写真になった。

エズ村に戻ってきた。

ホテルの向かいに飾られている花を近くで撮った写真だ。

ホテルで自炊

ホテルに戻るといい時間になっていたので、夕食を食べることにした。 レストランで食べてもいいのだが、明日高級フレンチを食べる予定だったので、今夜は安く抑えてもいいのではないかということで、コルマールのアパートの時と同じく、パスタを自炊することにした。

コルマールのアパートでは包丁がなくて苦労したのだが、このホテルにはちゃんと包丁が用意されており、順調に夕食の用意が進んだ。 そして盛り付けが終わり、いざ食べようとしたところ、食器にフォークがないことに気づいた。 そんなことがあるだろうか。 スプーンとナイフはあるのに、フォークだけないのである。 仕方がないので、スーパーへと使い捨てのフォークを買いに行き、無事にフォークを手に入れたのだった。

これは仲間がおやつに買ったビスケットなのだが、チーズの味がとても濃厚で、私はとても気に入った。 フランスへ行ったら絶対に買って食べたいくらいだ。

これは仲間がコルマールのスタバで買った豆で淹れたコーヒーだ。 かなり焙煎が深かったが香りが豊かで美味しかった。

フランスに来たからにはチーズを食べたいということで、カマンベールチーズを買った。 やはり本場のカマンベールは美味しかった。

ごちうさの劇場版を見ながら夕食を食べた。

なかなか自炊にしては豪華な夕食だったのではないかと思う。 現地のスーパーで買った食材を食べることで、エズ村で暮らしているような感覚を味わえたのだった。

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