ごちうさ聖地巡礼記(56) 〜エズ編〜 エズ村の聖地スポットへ
シャトー・エザのカフェでお茶をした後、エズ村の中にあるごちうさ聖地スポットを回った
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シャトー・エザのカフェへ
エズ村の頂上にある植物園を後にして、仲間1人を除く3人はエズ村の真ん中あたりまで戻ってきた。 もう1人はというと、エズ村に着くやいなや一人で登山に行ってしまったのだった。 しかし私たちがちょうど植物園を出たすぐ後に連絡があり、登山から戻ったので今から植物園に行くということだった。 もう少し別行動が続きそうだったので、残る3人でどこへ行こうかという話になったのだが、実は仲間の一人が今日帰らなければならないので、その前に一回シャトー・エザへ行っておきたいということになった。 私を含む残る3人は明日の昼食でシャトー・エザに行く予定だったのだが、もう一人は今日帰ってしまう都合で行けないのだ。
私たちはシャトー・エザに向かい、席が空いているか聞いてみることにした。 何しろシャトー・エザのレストランは非常に人気で、私たちが1ヶ月前くらいにランチを予約した時にもほぼ席が埋まっており、4人が揃っている日程で席を取ることができなかったのだ。 なのであまり期待はせず、もしキャンセルなどで席の空きができていればくらいの気持ちで聞いてみることにした。 そして聞いてみたところ、案の定レストランは満席だったのだが、シャトー・エザはレストランの他にカフェのスペースもあり、そちらだったらテラス席に空きがあるということだった。 何とも運が良く、私たちは迷わず入ることにした。
シャトー・エザのテラス席は2階建てになっており、1階はレストランフロアで、2階はカフェのフロアになっているようだった。
白い四角い日除けの屋根が上品で、テラス席は非常に心地の良い空間になっていた。
屋根の隙間から見える青い空が綺麗だ。
テラス席の端からは海を見ることができた。 青い空の下で地中海を見ながらお茶をすることができるなんて、この上なく贅沢な時間の使い方だ。
素晴らしい雰囲気にすっかり気分が良くなってしまった私は、昼間からビールをいただくことにした。 頼んだのは「ブルー・コースト」というニースの地ビールだ。
ビールを頼むと、オリーブと味付きピーナッツのおつまみが付いてきた。 オリーブが出てくるのがフランスらしい。
青い海に青い空、透き通ったビール。 優雅な時が流れていく。
テラス席の端まで行くと、非常によく海を見ることができた。 左に石造りの建物があるおかげで、まるで海辺に建てられた城のバルコニーにいるかのような気分になった。
テラス席から下を見ると、1階のテラス席も白い屋根で覆われていた。 実はこの1階は、ごちうさ劇場版の聖地だ。
ココアとモカ姉が朝食を食べたシーンである。 まさにこのアングルは2階のテラス席から見たものと同じなので、今回カフェスペースに入って良かったと思えた。 聞くところによると、寒いシーズンにはテラス席の屋根が取り払われて1階が良く見えるそうなので、聖地巡礼には冬がおすすめだ。
村中の聖地スポットへ
シャトー・エザを出るとちょうど植物園に行っていた仲間も下りてきたようで、エズ村に着いてから初めて全員が合流した。 するとちょうど仲間がごちうさの聖地に詳しい知り合いから、最新刊の中でエズ村が背景になっているコマを2箇所教えてくれたということで、そちらへ向かうことにした。
1箇所目はシャトー・エザの近くにある、入り口に綺麗な薔薇が飾られていたアトリエだ。
背景がぴったり一致しているのでここで間違いない。
入り口に飾られている真っ赤な薔薇が本当に綺麗だった。
ちょうど聖地のカットを撮影する時に立っていた場所の真上には、空中に吊り下げられた植木鉢があり、その中にたくさんの花が飾られていた。
続いて2箇所目に向かおうとしたのだが、実は登山に行っていた仲間と植物園に行っていた仲間の一人は私が植物園をゆっくり見ている間にもう1箇所の聖地を見てきてしまったということで、まだ見に行っていないもう一人の仲間と2人で見にいくことにした。
2箇所目の聖地は、エズ村の入り口からずっと続いているプランシパル通りの途中で左に入ったマルパ通り (Rue du Malpas) にある。 プランシパル通りは観光客で非常に人が多いのだが、脇道に入ると途端に人を見かけなくなった。
それもそのはず、裏通にはレストランなどの裏口や、開いていない店ばかりしかなかった。
しかし人の少ない裏通りで上を見上げると、穏やかな気分で空を見ることができ、とても落ち着くのであった。
マルパ通りは特に道が細く、建物の隙間を歩いている感覚だ。
道はくねくね曲がっており、まるで迷路を歩いているような気分にもなった。
そしていくつか曲がり角を曲がったところで、2箇所目の聖地に到着した。
ココアとチノがパンを届ける時に通った道である。 ここも背景が完全に一致している。
細い路地で切り取られた空が綺麗だ。
子供の頃にここに来ていたら、きっと喜んで走り回ったに違いない。 それほど歩いていてワクワクする道であった。
エズ村を散策
聖地を2箇所見終わったので、とりあえず今歩いている道を進んでみることにした。
マルパ通りを進むと蔦の絡んだおしゃれな壁に突き当たった。 右には両側にヴィーナス像が飾られた石のアーチがあり、中は5つ星ホテル「ラ・シェーヴル・ドル」の敷地のようだった。 左側にもトンネルがあり、ここからはバリ通りという道が続いているようだった。 私たちは左へ進むことにした。
これは右側のホテルの敷地だ。 エズ村の中は全て上品に飾り付けられ綺麗だが、ホテルの敷地の中はさらに一段と上質に整えられていた。
左側のトンネルを潜っていくと、出口付近に整った身なりの人が2人立っていた。 どうやら5つ星ホテル「ラ・シェーヴル・ドル」のスタッフのようだった。
道の両脇には草木が植えられており、優雅な庭園のような雰囲気だった。
そしてこのトンネルは5つ星ホテル「ラ・シェーヴル・ドル」の入り口のようだった。 花園のような雰囲気の道を歩いていくと小さな城の門のような入り口が待ち構えているという演出に、宿泊者は気分が高まらないはずがない。
さらに奥には細い道の両側に蔓の植物が青々と生い茂っていた。 植物はかなり道の中央までせり出しており、歩いていくと徐々に先の景色が見えていくので、歩いていてワクワクするのだった。
さらに奥には整えられた垣根にピンク色の花が飾られており、実に優雅だった。
そうしているうちに一緒に回っている仲間が帰る時間が近づいてきてしまったので、私は仲間をバス停まで送っていくことにした。
仲間の見送り
仲間が帰ることを別行動していた仲間にも伝えると、バス停まで見送りにいくと言うことで、再び全員が合流した。 今日帰る仲間はコルマールのラビットハウスで現地合流した仲間である。 諸事情で帰りも現地解散することになってしまったのだが、1ヶ月ほど前は旅行に来れるかわからない状況だったので、これだけの期間一緒にコルマールとエズ村を回れただけで十分幸運だった。
バス停にバスが到着すると、乗り切れるかわからないほどの乗客が列をなしてバスへ乗り込んでいった。 仲間はモナコ経由でニースまで戻るということで、モナコの方へと出発していくのを、残る私たちは見送ったのだった。