ごちうさ聖地巡礼記(55) 〜エズ編〜 エズ村頂上の植物園を散策 (後編)
エズ村頂上の植物園の奥を散策した
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植物園の奥へ
植物園の入り口近くに植えられている熱帯植物を鑑賞したので、植物園のさらに奥の方へ進むことにした。 植物園の奥の方は地中海周辺の植物が植えられているとのことである。
奥の方へ進んでいくと、山の頂上を囲むように遊歩道が作られていた。 周りの山々は温帯地方の植生なのに、私が歩いている山の岩肌にのみ熱帯植物が生えており、まるで私のいる山だけ熱帯地方から運んできたかのような不思議な光景である。
遊歩道の外側はかなり険しい斜面になっており、高所から辺りを見渡せる地形になっていた。
そして少し進むと、また美しい海を見渡すことができた。 左側の赤いアロエの花と青い海の対比だ。
道はさらに下へと続いていた。
アロエの花と美しい海を一緒に見られるのはここだけではないだろうか。 目に焼き付けておきたい美しい景色だ。
矢印の方へいくと地中海風の庭園に行くことができるようだ。
進んでいくと確かに植生が変わってきた。
所々で滝が流れていた。
背の高い木がたくさん植えられている。
頂上から見下ろすことができた時計台を、植物園の裏側からさらに近くで見ることができた。
道の脇に咲いていた白い花は、「ケイワバラ」という和名が付けられた花で、地中海沿岸に分布しているとのことだった。 やはりこの辺に植えられている花や木は地中海の植生で間違いがないようだ。
地中海沿岸の木は背の高いものが多いようだ。
階段を登っていく。
植物園の中には飲料水の蛇口が数箇所に設置されていた。 フランスでミネラルウォーターを買うとそこそこ値段がするので、持っていた水のペットボトルに補充した。
この白く綺麗な花は、「チョイシア・テルナータ」という名前の花で、メキシコが原産のようだ。 地中海ゾーンのはずなのだが、熱帯の植物も植えられているようだ。
この三角の尖った形状で青い花を付けている植物は、「宝石の塔」というロマンチックな和名が付けられた、カナリア諸島の固有種のようだ。 絶滅の危機に瀕しているということで、貴重な植物だ。
植物園の中にも石でできたトンネルがあった。 ここも昔は村の一部だったに違いない。
トンネルを潜ると、いきなり青い海が目の前に広がった。 どうやら一周して海側へ戻ってきたようだった。
目の前に見えている白いテラスがあるところがシャトー・エザだ。 頂上から見た時よりもずっと近くに見えた。
ヴィーナスの横を通り過ぎ、下の方へと降りていく。 植生は再び熱帯地方のものが多くなったようだ。
階段を降りていくと、海がさらに近くに見えた。 海岸近くの浅瀬の部分では海が透き通っており、海底の模様がくっきりと見えていた。
階段を降りきったところには、バルコニーのようなスペースが用意されており、木でできたビーチチェアが4つほど置かれていた。
ちょうどシャトー・エザと同じ高度のようだった。
1つ飛び出た赤く色づいた葉がよく映えていた。
ビーチチェアの後ろには滝が設置され、さらにミストが吹き出していて涼しげな演出がされていた。
ビーチチェアに座ると、ヴィーナスと海を見渡せるようになっていた。
一通り植物園を堪能した後で私たち3人は合流し、植物園を後にした。 植物園から見る地中海はとても美しく、忘れられない思い出となった。