ごちうさ聖地巡礼記(46) 〜ストラスブール編〜 ストラスブールからニースへ

ごちうさ聖地巡礼記(46) 〜ストラスブール編〜 ストラスブールからニースへ

ストラスブールから飛行機に乗りニースへ移動

Yuri Chayamachi · 13 minute read

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ストラスブール空港へ

フルール・ド・ラパンで昼食を食べた私たちは、そのままストラスブール駅まで戻ってきた。 世界遺産がたくさんあるストラスブールの街を半日足らずで後にするのも、今日のうちに国内便の飛行機に乗って南フランスのニースまで移動する予定があるからだ。 飛行機はストラスブールの南西のエンツハイム (Entzheim) という町にあるストラスブール空港から、ニースの近くにあるコート・ダジュール空港まで飛ぶ予定だ。 そのためにはまず、ストラスブール空港までいかなくてはいけない。 私たちは無難にタクシーで空港までいくことにした。 タクシーはストラスブール駅の目の前のタクシー乗り場ですぐに見つかった。

タクシーの運転手は色々とすごい人だった。 タクシーがストラスブール駅を出発するとすぐに運転手宛に別のお客さんから電話がかかってきたようで、運転手の人はスマホのスピーカーモードでお客さんと話しながら運転を始めた。 さらに話しているうちにスマホで調べないといけないことが出てきたようで、タクシーを運転しながら電話で通話をし、さらにスマホで調べ物をするという3つのタスクを同時に行い始めた。 なんとも凄まじいマルチタスク人間だった。

お客さんとの電話が終わると私たちに向かって「いやーごめんごめん、お客さんから電話がかかってきちゃって」と話しかけてきた。 このタクシーの運転手は少しやんちゃな人のようで、私たちが日本人だとわかると、 「日本人は少し礼儀正しすぎると思うんだ。君たち、俺に日本語の汚い言葉を教えてくれよ。そうだな、たとえば fxxx your mother とかな!ハハハ!」 と言ってきた。 しかし日本語でカジュアルに笑えるような汚い言葉を思いつかなかったので、私たちは「クソ」という言葉を教えたところ、運転手の人は 「どうやら君たちも礼儀正しいようだな」 とちょっと残念そうにしていたのだった。

またこの運転手の人はフランスとストラスブール愛が強い人で、 「君たち、ストラスブールは美しい街だろ?どこに行ってきたんだい?」 と聞かれたので、ストラスブール大聖堂に行ってきたというと、 「あれ、それだけかい?ずいぶん短い滞在じゃないか」 と言われた。 他にはストラスブール駅の建物がすごくて驚いたと伝えたのだが、運転手の反応は薄かった。 それもそうかもしれない。 これだけ世界遺産や観光スポットがたくさんあるのに駅の建物が良かったと伝えるのは、例えば京都に来た観光客に京都駅の建物がすごかったと言われるようなものだったのだろう。 また私たちが運転手とのやり取りで yes と答えると、 「君たち、フランス語では yes のことを oui と言うんだよ!」 と、たまにフランス語について教えられた。

他には運転手の人に 「君たち、この後はどこに行くんだい?」 と聞かれたので、エズ村ですと答えると、 「エズ?どこだいそれは?」 と言われたので、地図を見せたところ、 「なんでこんなところに行くんだい?」 と言われてしまった。 どうやらフランス国内でエズ村はそれほど有名ではないようであった。

色々と運転手の人と話しているうちにタクシーはストラスブール空港 (Aéroport de Strasbourg) へ到着した。 タクシーの運転手の人は Bon voyage! と言って送り出してくれた。

ストラスブール空港は国内便と、国際便はヨーロッパとアフリカのみを扱っている比較的こじんまりした空港で、割と人も少なく落ち着いた雰囲気だった。

荷物預かりのレーンは私たちの便のレーン以外はほとんど動いておらず、非常に見つけやすかった。

空港の写真スポットだ。 空港のシンボルの下側に100周年 (100 ans) と書いてあったので調べてみると、どうやらストラスブール空港は2023年2月で開業100周年を迎えたようだ (wikipedia)。

国内便でニースへ

荷物を預けて待合室でしばらく待つと、搭乗時間がやってきた。 私たちの便は外で待機しており、乗客が直接滑走路を歩いて飛行機のところまで移動する形式のようだった。

広い滑走路に飛行機が停まっている様子はいい眺めだ。

滑走路はそこまで広すぎることがなく、

飛行機の機体の前後に乗り降りのための階段が設置されていた。

私たちは後ろ側から飛行機へ乗り込んだ。

飛行機の座席だが、仲間は皆座席指定料を払って窓際の席を確保していたのだが、国内便の飛行機も座席指定料がかかるので、私は座席の指定を航空会社に任せることにしていた。 そもそもそれほど飛行時間が長くないので、隣の席を確保しようなどという話し合いはせずに、適当に席を取ろうということになっていたのだ。 しかし発行された搭乗券に書いてある座席を見ると、なんと仲間のうち一人の隣の座席になっていた。 航空会社の人が国籍を見て、日本人の隣に配置しようという計らいを見せてくれたのだろうか、運よく仲間の隣になったので、色々話しながらニースまでの搭乗を楽しんだのだった。

ニース空港に到着

飛行機の機体は古く、出発前や着陸前に大きな機械音を立てていて不安だったのだが、なんとか無事にコート・ダジュール空港 (Aéroport Côte d'Azur) に到着した。

空港の滑走路にはヤシの木が生えており、アルザス地方とは違うリゾート地の雰囲気を感じた。

コート・ダジュール空港にもRelayというコンビニが入っていた。

私たちはバラバラの席に座っていたので、待合所で全員が合流した。

無事に荷物を受け取り、私たちは空港の外へと向かった。

空港の外へ出てみると、植っている植物の種類から、ここが温暖であることを感じられた。 暑くはないのだが涼しくもないというちょうどいい気候だった。

こうして私たちはニースへ到着した。

トラムに乗ってホテルへ

私たちは空港の近くにホテルを取っていたので、まずはホテルにチェックインしてしまおうということになった。 空港からホテルまで行く方法がよくわからなかったので、とりあえず空港の中を歩いてみることにした。

空港の外に出てすぐのところにはトラムの乗り場があり、空港の外へとつながっていた。 しかしホテルは徒歩でも十分に行ける距離にあったので、歩いて空港を出られる場所を探してみることにした。

1階からはトラムを使わないと外へ行けないようだった。

2階からは車道が続いており、駐車場までは行くことができたのだが、歩行者が外へ出ることはできなそうだった。 駐車場からは空港の立派な建物をみることができた。

結局私たちはトラムに乗って空港から出ることにした。

トラムのチケットは結構小さめだった。

トラムの案内放送はおしゃれなBGMとともにクイックペイの支払い音のようなロボット声が流れ、未来感があった。

空港の1個隣の駅で、私たちはトラムを降りた。

空港の周りは建物が多かった。

信号を渡り、海岸沿いの道を歩いて行く。

空港の周辺には至る所にヤシの木が植えられていて南国感がありつつも、ガラス張りのビルが多く立っており都市的な雰囲気も混ざっていた。 パリやストラスブールで見たような伝統的な建物が並ぶ旧市街の雰囲気ではなく、近代的なビルの少し冷たい雰囲気だ。

鏡張りのようなビルのガラスが、青い空を人工的な青の色に変えて映していた。

ビルのガラスに映った青空がとてもフォトジェニックだ。

ニースでも ibis ホテルを見つけた。

海岸沿いの通りは非常に車の通行量が多く、ここからも都市らしさを感じた。

しばらく歩くと左手に私たちが宿泊するホテルが見えてきた。 カンパニルというホテルだ。

3つ星ホテルなのでどんなホテルなのだろうかとワクワクしながら、ホテルの中へと入っていった。

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