ごちうさ聖地巡礼記(4) 〜パリ編〜 パリ北駅を散策

ごちうさ聖地巡礼記(4) 〜パリ編〜 パリ北駅を散策

DMS の聖地、パリ北駅へ

Yuri Chayamachi · 9 minute read

前回の記事

パリに到着して

シャルル・ド・ゴール空港からタクシーに乗り、パリ東駅へ向かった。タクシーはすぐに高速道路へ入った。高速道路からの風景は日本とあまり変わらない。違うのは、右側通行であることと、車種が違うことくらいだ。フランスで良く見かけるのはシトロエンとプジョーだ。見覚えのある、我らがトヨタ車もちらほら見かけた。空港を離れてから10分ほど車で走ると、日本では見かけない風貌の建物が現れ始め、パリへ近づいていることを感じさせた。歴史のある石造りの建物だ。新しい高層ビルが立ち並ぶ、日本の首都である東京とはまるで違う印象だ。フランスではパリが首都になったのは18世紀のことだから、東京とは首都になってからの歴史が違うのだろう。もし日本の首都が京都のままだったら、今よりずっと伝統的な風景のある首都になっていたに違いない。

タクシーはパリ東駅(Gare de l'Est)近くの、ibis Styles Paris Gare de l'Est TGV(イビス・スタイル・パリ・ギャール・ドゥ・レスト・テージェーヴェー) というホテルに到着した。

このホテルに来たのは、パリに滞在する2〜3時間の間、スーツケースを預かってもらうためだ。荷物を預かってもらう方法は当初、駅前のコインロッカーを使うことを検討していたが、Radical Storage というサービスがフランスの至る所で使えることがわかり、事前予約もできたので、今回のフランス旅行ではこちらのサービスを使うことにしたのだ。しかしこの ibis というホテルは近くにたくさんの店舗を展開しており、どれも同じ "ibis" と書かれた看板を掲げているから紛らわしい。私たちは1回目、間違った店舗に入ってしまった。

こちらが正解のホテルの向かい側にある、ibis Styles Paris Gare de l'Est 10ème(イビス・スタイル・パリ・ギャール・ドゥ・レスト・ディズィエーム)だ。名前は最後の部分だけが違うので、まさか道を挟んで向かい側のホテルが別店舗だとは思わなかった。

ホテルに入ると、感じのいいマダムが対応してくれた。観光地パリというだけあって、英語が普通に通じたので、応対に困ることはなかった。しかしこのマダム、めんどくさいからだろうか、受付から動くことはなるべくしたくないようだった。スーツケースを自分たちで奥にある部屋まで運ばなければならないのだが、マダムは自分で案内せず、行き方を口で案内するだけだった。だが、行き先の部屋が結構わかりづらい。実際に行ってみてもよく分からなかったので、戻ってマダムに部屋の場所が分からなかったと伝えると、少し不機嫌そうにしながら途中まで歩いてきて、少しフランス語まじりの英語で「そこ!その部屋の中!」と言ってきた。部屋の場所は分かったのだが、今度は部屋の扉の開け方がわからない。結局マダムに部屋の前まで来てもらって、だいぶ不機嫌そうになりながら、カードキーで部屋を開けてもらった。このマダム、不機嫌になる程フランス語の割合が増えるようで、最後はほとんどフランス語しか話してなかったように思う。しかし去り際にありがとうと伝えると笑顔で bon voyage!(いい旅を!) と言ってくれたので、ただ席を立って移動するのがめんどくさかっただけだったのかもしれない。

パリ北駅 (Paris Gare du Nord)

荷物を預け終わったので、まずは聖地であるパリ北駅へ向かうことにした。パリ東駅からは10分ほど歩いたところにある。パリ北駅までの道のりで撮った写真をいくつか載せていこう。

バーガーキング

KFC

マクドナルド。やはり大手チェーン店は旅先で安心感を与えてくれる。

パリ北駅と書かれた標識

お気づきかもしれないが、パリはあまり綺麗な街ではない。歩いている人の5人に1人は歩きタバコをしているし、道端はタバコの吸い殻だらけである。歩道ではタバコを売り歩いている人が何人もいる。街の匂いもあまりいいものではない。出かける前にフランスに詳しいごちうさ仲間から聞いた話では、パリの現地に訪れた時にパリのいいイメージが壊されることを「パリ症候群」と言うらしい。まあ、しかし2〜3日もいれば慣れてしまい気にならなくなるのだろう。

パリ北駅に到着だ。ここはごちうさの劇場版「ご注文はうさぎですか??~Dear My Sister~」の冒頭シーンで出てくる駅のモデルになった場所である。

かなりそっくりなことがわかる。もう少し実物の外観を載せていこう。

駅前には犬のような像が立っていた。

駅の中に入っていく。最初にごちうさ劇場版での駅構内の描写について見てみよう。

次に実際の駅だ。

マヤメグが走ってきた方向。窓の形が同じだ。

日本のように改札ゲートがある訳ではなく、切符はホームの横にあるこのような機械に通して乗るようだ。この黄色い機械はフランス語の教科書でも見覚えがある。

夢中になって写真を撮っていると、屈強な警備員の人が近づいてきて、「駅の中は撮影禁止です」と注意されてしまった。よく見ると、駅の構内にはアサルトライフルを持った警備員が巡回しており、かなり厳戒な警備体制が敷かれているようだった。そういう訳で、残念ながら写真を撮れたのはここまでだが、いい聖地巡礼になった。

旅行
コルマール2023
ごちうさ