ごちうさ聖地巡礼記(37) 〜コルマール編〜 リクヴィールのプチ・トランに乗車

ごちうさ聖地巡礼記(37) 〜コルマール編〜 リクヴィールのプチ・トランに乗車

リクヴィールのプチ・トランに乗り、村を見わたせる丘の上へ

Yuri Chayamachi · 9 minute read

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プチ・トランに乗車

甘兎庵のモデルのレストランで食事をした私たちは、リクヴィールの村の奥まで探索し、入り口まで戻ってきた。 リクヴィールに到着したのは11時台だったが、ゆっくり村を歩いてお昼を食べて入り口に着く頃には15時を回っていた。

村の入り口付近には白いプチ・トランが停車しており、私たちは乗車するかどうかという話になった。 仲間4人のうち3人は乗車したいということだったが、残る1人はコルマールで乗車したプチ・トランにあまり魅力を感じなかったということで、リクヴィールから一足先にコルマールに帰ることになった。 残る3人分のプチ・トランのチケットを側にいるおじさんから購入し、私たちはプチ・トランに乗車した。 このおじさんは英語が苦手らしく、日本で勉強していったなけなしのフランス語が役に立った。

ちょうど乗車する頃、天気は小雨へと変わった。 幸いそれほど強く雨は降らなかったので、雨に濡れることにはならなくて済んだ。

コルマールで乗ったプチ・トランと同様に、座席の前にはヘッドホンがかけられており、音声案内を聞くことができた。 乗車する時に切符を買ったおじさんから「君たち日本人?他にも日本人がいるよ」というようなことを言われ、後ろの車両へ案内された。 見てみると、乗客の半分くらいは日本人の団体観光客だった。 前の席の方々は日本人の年配の女性の人たちで、挨拶したら「いいわね。若いうちに来ておいた方がいいわよ。」と言われた。 自分はそろそろ若くないと思いつつ、それでもこの年で来ることができて良かったと思った。

プチ・トランは出発し、村の正面のゲートをくぐって村の外へと出ていった。

プチ・トランは右に曲がり、村の南側へ回り込んでいく。

村の南側は建物が少なく、ブドウ畑が見渡せる場所がちらほらあった。

村の外に建っている建物は比較的新しいものが多かった。 屋根の形や壁の色は伝統的な作りを踏襲しているようだった。

同じ壁の色をした新旧の建物が並んでいるのを見ると、時代の移り変わりを感じる。

村の南西の辺りは住宅街のようで、車庫が並んでいるのが見えた。

白い家の窓やベランダが上品で見惚れる。 ベランダには椅子とテーブルが置かれているので、休みの日などはベランダでお茶をしているのだろう。

新しい家も伝統的な木組みの家に倣って色々な壁の色が並んでおり、見ていて楽しい。 この文化は日本にも輸入してもいいのではないだろうか。

プチ・トランは右に曲がり、村の西側の道路へと入っていく。

こちらの青緑色の家が綺麗だ。 壁の色もそうだし、敷地内には色々な花が飾られている。 窓枠の下に花を飾る古き良き文化もしっかり受け継いでいる。

右を見ると先ほど歩いた、リクヴィールの西側の門が見えた。

プチ・トランは左に曲がり、葡萄畑へと続く道へと入っていった。

ブドウ畑の合間には、新しい家が建てられようとしていた。 果たして壁の色は何色になるのだろうか。

プチ・トランは丘の上へ

列車は上り坂の道を登っていく。

道は一旦木々が生い茂る山の中へと入っていった。

道の途中には小さな橋がかけられていた。

列車は森を抜け、ブドウ畑の中へと入っていく。

列車の左側は上りの斜面になっており、斜面の上は一面がブドウ畑になっている。

そして、畑に入って見晴らしが良くなったところで右手を見てみると、リクヴィールの村を見下ろせる絶景が広がっていた。

プチ・トランは丘の上の道を走り、一番いい眺めを見ることができる場所で停車した。 案内が流れ、一旦列車を降りて景色を眺める時間を作ってくれるとのことだった。 私たちも客車を降り、カメラを手にリクヴィールの村を写真に収めた。

いかがだろうか。 木組みの家々は離れたところから見下ろしても赤い三角屋根が映えて美しい。 その光景は、ごちうさの作中で出てきた、木組みの街を見下ろせる高台からの景色を思い出させた。

これは早朝に千夜とリゼがランニングした後で高台から見た景色だ。 コルマールには残念ながらこの景色を見られる高い場所はなかったのだが、リクヴィールでこの景色を味わえたのは幸運だったし、プチ・トランに乗った価値があったと思っている。

反対側の斜面は上り坂になっており、ブドウ畑になっている。

乗客の皆も客車を降り、思い思いに写真を撮るなり自撮りをするなりしていた。

写真撮影タイムは終了し、プチ・トランは丘の上を発車した。

丘を下っていく道の途中に謎の大仏が描かれたアートがあった。 まさかフランスで大仏を見ることになるとは予想外だった。

名残惜しいが、徐々にいい眺めが離れていく。

木組みの家は、上から見ると屋根の面積が大きいことに気づく。 それとどの家も色が赤くて綺麗だ。

だいぶ高度が下がってきた。

ブドウ畑は柵が綺麗に一列に並んでいて横から見ると美しい。

プチ・トランは一回正面を通り過ぎ、また南側へと回っていった。 途中で村に入る道があり、そこから城壁の中へと入っていく。

プチ・トランは大通りに戻り、元の停車場へと到着した。 いい眺めを見ることができて大満足であった。

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