ごちうさ聖地巡礼記(35) 〜コルマール編〜 リクヴィールの大通りを散策

ごちうさ聖地巡礼記(35) 〜コルマール編〜 リクヴィールの大通りを散策

甘兎庵のモデルになったと言われるレストランを目指し、大通りを登っていく

Yuri Chayamachi · 13 minute read

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リクヴィールの中へ

コルマールからバスに乗り20分ほどで私たちはリクヴィールに到着した。 リクヴィールを訪れることを計画したのは、ここに甘兎庵のモデルになったと言われている建物があるからだ。 コルマールにもモデルと言われている建物があったが、2つ目もあるのだ。

リクヴィールの正面にはこのように立派なホテルの建物が立っており、まるで城門のようである。 もしかすると昔は門だったのかもしれない。

建物の横にはリクヴィールの案内図が立っていた。 地図上で vous êtes ici と赤丸で示されている場所が現在地だ。 地図をみると村の中には道が四角く張り巡らされており、真ん中を1本の通りが貫く構造になっている。 甘兎庵のモデルはちょうど村の奥にあるので、大通りを歩いて村の反対側までいかないといけない。

ホテルの正面方向を振り返ってみると、日本の田舎駅の駅前のような雰囲気だ。

門の右側を見ると、小高い丘がすぐ側にあり、斜面にはブドウ畑が作られている。 まるで畑の模様が斜面に貼り付けられているかのような不思議な光景だ。

ホテルの真ん中に開けられたゲートをくぐり、リクヴィールの村へと入っていく。

村に入ると、開けた場所が広がっており、真ん中に噴水が作られていた。 村を訪れた人をもてなしてくれているようだ。 地図上ではヴォルテール広場 (Place Voltaire) という名前が付けられている。

広場の右側には立派なレンガ造りの建物があった。

そして広場の正面を見てみると、白いプチ・トランが停まっていた。 プチ・トランはコルマールだけの名物ではなかったようだ。

リクヴィールの大通りを歩く

早速リクヴィールの大通りである、ジェネラル・ド・ゴール通り (Rue du Général de Gaulle) を歩いていくことにした。

大通りからは左右にいくつも道が伸びており、中には舗装されていないこんな細い道もある。

藤の花が綺麗な店を見つけた。

村の入り口の左側にはフェルナンド・ゼイヤー広場 (Place Fernand Zeyer) という別の広場があり、ここを通っても村の外へ出られるようになっている。

案内板の下の方にある Le Médiéval (ル・メディエヴァル) というレストランが目的地だ。

大通りを眺めた景色だ。 通りの両側には木組みの建物がたくさん並んでいる。 wikipedia によると、リクヴィールは16世紀の街並みを見ることができることで人気とのことだ。 入り口にあった地図で村が四角い形をしていたのは、村全体が四角い城壁で囲まれているからだ。 村の中心には13世紀に建てられた城があり、塀の中には城下町が広がっている。

大通り沿いに見える景色は、まさに中世の城下町の賑わいなのだ。 よくRPGなどで城壁に囲まれた町が登場したりするが、私たちは今リアルな中世の城下町の景色を見ているのだ。 店の入り口に草木が飾り付けられている様子からは、現代のようにLEDを使った装飾とはまた違った美しさを感じる。

こちらの店にも藤のツルが巻きつけられており、とても美しい。 エギスハイムの住人もリクヴィールの住人も、草木を使って家を飾る術を熟知しているようだった。

大通りを少し進んでいくと、道の右側にお菓子屋さんが並んでいた。

看板を見てみるとマカロンを売っているようだったので、店に入ってみた。 すると、店の中には想像していたのと違う形をしたお菓子が並んでいた。 どうやらリクヴィールには「リクヴィールのマカロン」(Macarons de Riquewihr) というお菓子があるらしく、ココナッツをたくさん練り込んだ生地をを絞り出し、オーブンで焼いたお菓子のようだった。 店員さんは気さくな人で、試食をどうぞと話しかけてきてくれた。 折角なのでということで一つ食べてみると、これが感動するような美味しさだった。 焼き菓子は焼きたてが一番美味しいということもあるのだろうが、ココナッツの香りとバターの香りが濃厚で、一口ではとても物足りなかったので、お土産に一袋買っていった。 (ここで買ったリクヴィール・マカロンは結局日本に帰ってから食べたのだが、やはり現地のお店で食べたものの方が断然美味しかったので、やはり焼きたてて食べるのが一番美味しいようだ。)

マカロン屋さんの向かい側にはジェラート屋があり、食べたくなったのでこちらでも買い食いすることにした。

確か味は苺とシトロンだったと思う。 旅先で買い食いする食べ物は美味しいものだが、例に漏れずこちらのジェラートもとても美味しかった。

この店は大通りでも特に目を奪われた。 おそらくイースターの時期だけの飾り付けだろうが、カラフルなイースターエッグの飾り付けがされており、正面には井戸があり、店の赤い窓枠と合わさってとても華やかな雰囲気を出していた。

入り口の彫刻が美しい。

このレストラン(ヴィンシュトゥブ)の入り口と2階に飾られた赤い花が美しい。

この店のイースターの飾り付けと藤の花の飾り付けもとてもかわいかった。 うさぎがいるのがポイントだ。

大通りの真ん中まで来ただろうか、道の両側に特にカラフルな木組みの家が並ぶエリアまでやってきた。

真っ赤なワイン屋さんの入り口にはつたが飾られて綺麗だ。

その横には真っ赤なレストランと、その奥には千夜シャロ色の木組みの家が並んでいる。

そして道の向かいにはリゼ色の木組みの家があるではないか。 全て写真に収めることはできなかったが、このエリアにはごちうさのラビハ制服の配色が全て揃っているようだった。 旅仲間の同意を得ることはできなかったが、私はこのエリアの木組みの家の色の豊富さがたいそう気に入ったのだった。

青紫色の建物の1階には大きな窓が取り付けられており、とても綺麗だった。

青紫色の木組みの家はリクヴィールで初めて見たと思う。 それほどこのエリアの木組みの家の色はバリエーションに富んでいるのだ。

ここの壁の色は美しくないだろうか。

この青緑色はマヤ色だ。

大通りを進んでだいぶ奥まできた。

一体この美しい景色は中世から何人の見る人の心を幸せにしてきたのだろうか。 そう思うほどリクヴィールの大通り沿いの景色は素晴らしかった。

進んでいくと高い時計台が見えてきた。

この建物の青色の鮮やかさは見事だ。

もうすぐ村の一番奥までやってくる。 道の両側の店のバルコニーの装飾や看板の装飾すべてが凝っている。

窓に飾られた花が綺麗だ。

ここは食料品売り場のようだが、一見そうとはわからないくらい可愛らしい飾り付けだ。

ここのソーセージはとても美味しそうだった。

この家の窓にはクグロフの焼き型が飾られている。 エギスハイムにもあったのを思い出す。

この3色の並びは美しくないだろうか。 赤い家はコルマールのラビットハウスのモデルの家よりも鮮やかな赤色だ。 この鮮やかな色は定期的に壁を塗り直したりする、住民の努力によって保たれているのだろう。

ハートと花と草木の飾り付けがとても可愛い。

こちらの店も抹茶色の壁に藤の花の飾りがマッチして美しい。

大通りを振り返って写真を撮ってみると、下り坂になっていることがわかる。 村の入り口から奥にかけて、緩やかな上り坂になっていたのである。

村の奥付近にあるレストランだが、テラス席があまりに可愛らしかったので写真を撮ってしまった。 ピンク色のテーブルクロスが何とも可愛らしい。

そしてついに村の一番奥まで辿り着き、私たちは目的地のレストランへと到着した。

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