ごちうさ聖地巡礼記(34) 〜コルマール編〜 4日目はバスでリクヴィールへ
コルマール駅からバスに乗り、リクヴィールへ
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寝坊の朝
コルマール4日目の朝は、ベッドのそばの天窓から強い日差しを受けて目を覚ました。 時計をみると朝10時だ。 コルマール初日の朝こそは観光したい気持ちが勝って早起きできたものの、3日目、4日目となってくると体が旅行モードから日常の8時間ぐっすり眠るモードに変わってくる。 言い訳はここまでにして、とにかく私はかなり遅く起きたわけだ。 他の仲間はというと、1時間ほど前に起きて近所のパン屋で朝食を買ってきた ところだった。 まだ買ってきたパンは食べていなかったので、私は昨日コルマール駅近くのコンビニで買っておいたサラミのサンドイッチを一緒に食べた。 サラミのサンドイッチは日本にはない味で、サラミの塩辛さがアクセントになって私は結構好きだった。
今日は5月2日火曜日、コルマールに来てから初めての平日だ。 今日はコルマールの北にあるリクヴィール (Riquewihr) という村へ行く予定である。 リクヴィールまではバスが出ているのだが、平日なので流石に運行しているだろうということで、バス停のあるコルマール駅前まで行くことにした。
アパートの外に出ると、もう観光客がたくさん道を歩いていた。
空には青空が広がり、コルマールに来てから一番いい天気だ。
日差しで照らされていると、ロシュ川沿いの美しさが一層引き立つ。
日光があると、木組みの家の色がいつもより鮮やかで綺麗だ。
コルマール駅へ
リクヴィール行きのバスに乗るために、コルマール駅へ向かっていく。 駅へはプティット・ベニス経由で向かうことにした。
日差しがあると木漏れ日が美しい。
テュレンヌ通りの角のレストランはランチに向けて準備をしていた。
プティット・ベニスに差し掛かると、日差しのおかげで今までで一番綺麗な景色を見ることができた。 川沿いの建物の色やテラスに飾られた花の色が鮮やかで、水面に映った青空の色が美しい。
シス・モンターニュ・ノワール広場に差し掛かると、日差しのおかげで広場沿いの建物の窓につけられた扉の色が綺麗なことに気づく。
平日の朝は広場にはあまり人はいないようだった。
広場横の魚のマークのレストランは、テラス席の椅子の色がカラフルで豪華に見える。
広場を離れて公園へ向けて歩いていく。
公園横のシャン・ド・マルス通りは綺麗に舗装されている。
通り沿いを歩いていると市内の循環バスが走っていた。 今回の旅行では乗ることはなかったが、次来たときは乗ってみても楽しそうだ。
右手に公園、左手にリゼ邸が見えてきた。
リゼ邸の柵の中は綺麗に草が刈りそろえられている。
公園の中にはひょうきんな顔をした遊具が設置されていた。
公園から駅への道を進んでいく。
リクヴィール行きのバスに乗車
コルマール駅に着いた。 駅に着いたらリクヴィール行きのバスを探さなければいけないのだが、駅前には4つくらいバス停がある。 仲間は私を合わせて4人なので、各自で1つずつ見て回ることになった。
しかしどれを見てもリクヴィール行きのバスの行き先が見つからない。 そこでさらに探すことにしたところ、仲間の一人がバス停に並んでいる人に聞き込みをしてくれて、リクヴィール行きのバスを見つけることができた。 バス停は駅前広場の一番南側にあり、バス停の時刻表示の張り紙が外れて落ちてしまっているようだった。
リクヴィール行きのバスは、日本の高速バスのような前乗りの形式だった。
バスのシートは座面と背もたれが薄く、スマートな印象を受ける。 シートが薄いおかげで足元のスペースが広くて快適だ。
バスのチケットは乗る時に運転手に現金を払って買う形式だった。 こういう時のためにユーロの小銭を用意しておくと便利だ。 とはいえ街中ではクレジットカードで決済することが多いので、なかなか小銭を入手するのは難しいのだが。
バスの天井にはサンルーフがあり、開放感がある。
コルマールの市街地を離れると、一面のブドウ畑が果てしなく続いていく。 おそらく全てがワインの原料に使われるのだろう。 この辺りが本当にワインの名産地なのだと感じられる。
地図でみるといかにこの地域がワインのブドウ栽培に力を入れているかよくわかる。(地図のリンク) 地図で赤く塗られているところは全てブドウ畑だ。 コルマール (Colmar) とリクヴィール (Riquewihr) は地図の真ん中付近にあり、二つの場所はすっぽり赤いエリアに中に収まっているので、コルマールからリクヴィールへの道のりは全てブドウ畑という訳だ。
リクヴィールに到着
バスに乗ること15分ほど、リクヴィールの村の前にあるバス停にバスは停まった。
村の横にはブドウ畑の丘があり、立体的でとてもいい眺めだ。
バス停の目の前には立派な木組みの建物があり、郵便局のようだ。 バス停の名前も郵便局 (La poste) だった。
バスを見送ってリクヴィール村の正面へ行くと、なんとも立派な門が出迎えてくれた。 実は門ではなく、「オテル・ドゥ・ヴィル」(Hotel De Ville) というホテルの建物で、中には市役所も入っている。 リクヴィールの顔となる立派な建物だ。 私たちは建物の中心にあるアーチをくぐり、村の中心へと入っていった。