ごちうさ聖地巡礼記(33) 〜コルマール編〜 自由行動(夜のコルマールを街歩き)

ごちうさ聖地巡礼記(33) 〜コルマール編〜 自由行動(夜のコルマールを街歩き)

日が沈んで暗くなったコルマールを一人歩きした

Yuri Chayamachi · 10 minute read

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駅近くのコンビニへ

エギスハイムから帰ってきて自由行動タイムになり、私はコルマールの裏通りや駅周辺をぶらぶらしたのだが、時刻は20時半を回って辺りは暗くなってきたので、そろそろアパートへ帰ることにした。 帰るついでに、駅の近くのコンビニに寄っていくことにした。 昨日の夜にコルマールのコンビニを調べた時に、駅の北側にもコンビニが1つあったことを思い出し、気になったのだ。

コルマール駅から歩くこと5分ほどで、お目当てのコンビニに到着した。 モネピスリー・エクスプレス (Mon Épicerie Express) という名前の店だ。 エピスリーとはコンビニという意味なので、「私のコンビニ」といったような名前だろうか。

店に入ると、昨日寄ったベルマーケットの2倍ほどの広さがあり、並んでいる商品の種類も多かった。 店員は男女の店員が一人ずつおり、夫婦のような雰囲気だった。 コルマールに着いてから水を買う場所に困っていたのだが、このコンビニは1.5Lで1ユーロくらいの安さでミネラルウォーターが売っており、コルマールで見た中で最安だった。 (平日に開いているスーパーにはもっと安い水が売っているかもしれないが、私たちがコルマールに着いてからはずっと休日だったので、基本的に高い店しか開いていなかったのだ。) サンドイッチも5種類くらい売っており、サラミのサンドイッチが美味しそうだったので買うことにした。

色々商品を見ているうちに店の在庫エリアに入ってしまったらしく、店員がやってきて「ここはお店のエリアです」と注意されてしまった。 私は日本にいる時のように「あ、ごめんなさい」と言ってエリアを出たのだが、店員さんは親切な口調で、「ノーノー、謝らなくていいですよ、あなたは知らなかったんだから」と言ってくれた。 日本では注意されたらまず謝るのが基本だが、フランスではこちらに非がないのに謝ると、逆に申し訳なさそうにして「謝ることはない」と言われることが多かった。 何かにつけて「すみません」と言うのが日本の文化だが、そのせいでいつの間にか謝る姿勢が体に染み付いてしまっているようだ。 旅行中に気軽に「ソーリーソーリー」と言っている日本人は現地の人には滑稽に映っているのだろうか。

夜のコルマールを一人歩き

コンビニを出ると、辺りはもうすっかり暗くなっていた。 色々商品を見ていたら20分以上店内にいたようだった。

帰りはシャン・ド・マルス公園の中心を横切っていった。 公園の真ん中にある噴水は、周囲の明るい街灯が彫像を照らし出していて綺麗だった。

公園の横のアスファルトで舗装された道路だ。 この辺りは壁や道が綺麗に塗られており、上品な住宅街だなといった印象を受ける。

石畳のエリアに入っていく。

コルマールの街中はかなり街灯が明るく、裏通りを歩いていても怖いといった気持ちを全く感じずにすむ。

街灯の色は基本的に黄色で統一されており、古風な街並みと調和している。 春祭りの時期のカラフルなライトアップを見た後だと、余計に落ち着いた印象を受ける。

レストランが並ぶ大通り付近にやってくると、レストランの中やテラス席には夕食や酒を楽しむ客で賑わっていた。 しかし通りにはあまり人がおらず、道で騒ぐような人もいなかった。

街灯が明るいとはいえ、レストランがある場所はとりわけ明るく照明が灯っているので、道を歩いているとよく目立つ。

甘兎庵のモデルがある広場までやってきた。

この広場沿いにも3店舗くらいテラス席付きのレストランがあり、店が明るく灯っていた。

昼の賑わいが嘘のように、夜のコルマールは穏やかだ。 実に程よく田舎である。

夜のプティット・ベニスの橋付近はライトアップされていて、昼とはまた違った美しい景色が広がっていた。

ポワソヌリ通りの入り口にあるレストランもまだ賑わっていた。

夜のテュレンヌ通りは結構明るい。

ポワソヌリ通りの細い路地は人気が少なく、いい雰囲気を醸し出していた。 こういう細い路地は個人的に好みだ。

夜のロシュ川も大変雰囲気がいい。 春祭りの時の華やかな雰囲気もとても良かったが、平時の穏やかな美しさもとても美しい。

夜のチマメ橋からの景色も、眠りに包まれそうな雰囲気が漂っていて非常に良かった。

アパートで夕食

アパートに着くと、夕食の話し合いが行われ、仲間の一人が自炊をしてパスタを作ってくれることになった。 昨日のコンビニで仲間の一人がなぜかパスタを500g買っていたのだ。 アパートにはIHヒーターと調理器具が一式揃っており、自炊することもできるようになっていた。 ただ、包丁は備え付けられてなく、おもちゃのナイフと見紛うようなナイフが5本ほど装備されていた。 しかし、切れないナイフを5本集めても1本の切れる包丁には遠く及ばない。 パスタの具材に使うベーコンのブロックを切るのに非常に苦労した。

仲間の作ってくれたパスタは美味しく、疲れた体に沁み渡っていくようだった。 また旅行先で自炊をするというなかなか貴重な体験をすることができた。

夕食を食べたらアパートに備え付けられている食洗機を動かすことにしたのだが、この食洗機も洗濯機と同様に表示が謎のアイコンだけだったので、解読して動かすことになった。 しかし洗濯機で鍛えられていた私たちは難なく食洗機を動かすことに成功した。 私たちの適応力を舐めてもらっては困る。 その後は各自シャワーを浴び、すぐに眠りについた。 実はこの日私は熱があるのかと思うほど頭がぼんやりして頭痛がしていたのだが、寝たら次の日に治っていたので、どうやら時差ボケのようだった。

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