ごちうさ聖地巡礼記(3) 〜パリ編〜 ワルシャワからパリへ

ごちうさ聖地巡礼記(3) 〜パリ編〜 ワルシャワからパリへ

乗り継ぎ地のワルシャワからパリへ

Yuri Chayamachi · 11 minute read

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ワルシャワ・ショパン空港

ワルシャワ空港では手荷物検査の後、搭乗時間まで1時間ほど時間があったので、売店で水やお菓子を買った後、ベンチで時間までくつろいだ。

待合のベンチの風景はこんな感じだ。

ピンク色の家の形をしたベンチは写真スポットとかではなく、スマホの充電スペースだ。家の中の至る所にコンセントや USB 端子だったりが生えている。

コーヒーショップとマクドナルドとサラダショップ。空港にあるコーヒースタンドには何故か惹かれる。機内食でお腹が膨れていなかったら食べてみたかったところだが、今回は断念した。

飛行機の搭乗時間になり、搭乗口へ向かった。チケットを搭乗口のスタッフに見せる。すると、スタッフが何やら困ったような顔をして、相談をし始めた。しばらくしてから飛行機の席番号を告げられたのだが、何かがおかしい。そう、事前にオンラインで座席指定をしていたのだが、指定した座席とは違う席を告げられていたのだ。(しかも座席指定は有料だった)。座席指定は仲間3人が横並びになるようにしていたのだが、3人ともバラバラになってしまった。こんなことがあるのだろうか。しかし、悩んでいても仕方がない。少なくともパリまでの飛行機の座席は確保できているのだから良しとしよう、と、ポジティブに心を切り替え、飛行機へ搭乗した。

ワルシャワからパリへ

飛行機へ搭乗した後も、スムーズには飛び立ってくれなかった。予定の離陸時間になっても、一向に出発しない。何やらエンジンのトラブルがあったようだ。飛行機の機体を見てみると、見るからに年季の入った趣だ。大丈夫だろうか、せめて途中で墜落するようなことは起こらないでほしい、などと不安を抱きながら、出発時間まで待った。周りはもちろんヨーロッパの人々がほとんどだったのだが、まあ離陸までの間、自由だった。シートベルト着用サインが点灯しているにも関わらず、席を立って仲間のところへ行って立ち話をしている人。ペット禁止と書かれていた気がするのだが、機内に犬を連れ込んでいる人。これが日本人だったら大人しく席に着いて待機しているのだろうなと、国民性の違いを感じつつ、離陸の瞬間を待った。離陸したのは予定時刻より1時間過ぎた後だった。

無事に飛行機が飛び立つと、機内食タイムだ。前の方からアテンダントさんがやってきて、乗客にパンを配っている。私のところまで来ると、"Tomato or Carrot?" と聞かれた。人参パンは珍しいので、"Carrot" と答えたのだが、渡されたパンには "Red Currant"(赤スグリ) と書かれていた。どうやら勘違いをしていたようだ。日本ではよくお酒にカシスのシロップを入れることがあるが、カシスとは Black currant (黒スグリ)のフランス名だ。その赤バージョンが、ポーランドではパンとして食べられているということらしい。味は酸味があって、種がプチプチしていて美味しかった。

パンを食べた後は、コーヒーとカシューナッツが配られた。

パリのシャルル・ド・ゴール空港

予定時刻より1時間ほど遅れて、パリのシャルル・ド・ゴール空港へ無事に到着した。まずは無事に到着したことが重要だ。飛行機を降り、預け入れ荷物の受け取り場所へ向かった。荷物の受け取り所へ向かうまでの通路が面白かった。

波のような曲線の上を運んでいってくれる歩く歩道。真っ直ぐじゃないだけでアトラクション感があり、楽しさを感じる。

階を移動する時に通る、透明チューブ。遊び心が満載である。到着した旅行客をもてなすエンターテイメント精神に感心してしまった。

荷物の受け取り場所に到着した。私ともう一人の荷物は5分ほどで出てきたのだが、あと一人の荷物がなかなか出てこない。このシャルル・ド・ゴール空港であるが、実は世界一のロストバゲージ率を誇るということだ。仲間の荷物も、そんな魔の空港の餌食になってしまうのか、などと不安を感じつつ、15分余り待っただろうか。ようやく仲間の荷物が出てきた。

荷物を無事に受け取ることができたのだが、実はまだもう一つ問題があった。今回の旅行では、コルマールでの宿はホテルではなく、貸アパートを4泊分借りることにしていた。貸アパートに入るには管理人から鍵を受け取る必要があるのだが、予約時の説明では、宿泊当日までに管理人から鍵についての案内が来ますということだった。しかし、パリに到着した時点で管理人から何の音沙汰もなかったのだ。一応1週間ほど前に重ねてメールで管理人に問い合わせてはみたのだが、メールの返信もない。このままではコルマールに到着した後、仲間と仲良く野宿をすることになってしまうので、管理人にもう一度コンタクトを取ってみようという話になった。治安の悪いことで定評のあるパリなので、比較的安全そうな場所ということで、飛行機の到着エリア内にあるベンチで電話をすることにした。agoda という旅行サイト経由で宿の予約をしていたのだが、そこに書かれている電話番号に電話をかけてみた。しかし、電話が繋がらない。もう一度かけてみても、駄目である。いよいよ野宿を覚悟しなければならないかと思いつつ、最後の頼みで agoda の日本支部に問い合わせ、agoda から宿の管理人に電話をかけてもらうように頼んでみた。すると、agoda からは電話がつながったということで、宿の鍵番号を送ってきてくれた。ということで、何とか野宿を回避したのであった。

空港の出口付近にあった飾り。おしゃれだ。

予定では空港からパリ東駅までタクシーで向かうことになっていたので、タクシー乗り場まで向かう。

タクシー乗り場はすぐに見つかった。パリで白タク(旅行客をターゲットにしたぼったくりタクシー)と正規のタクシーを見分ける方法は、タクシーの上に "Taxi" というマークが着いているかどうかだそうだ。マークが着いていれば、パリの正規タクシーらしい。タクシー乗り場に停まっているタクシーを確認したところ、全部タクシーマークが着いており、大丈夫そうだった。3人とも大きなスーツケースを持っており(90L台が2人、70L台が1人)、1台のタクシーに全員乗れるかどうかを心配していたのだが、タクシー乗り場にはワゴン車も停まっており、そちらに載せてくれたので問題なかった。タクシーの運転手に行き先を伝え、空港を後にした。

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コルマール2023
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