ごちうさ聖地巡礼記(28) 〜コルマール編〜 エギスハイムの分かれ道へ

ごちうさ聖地巡礼記(28) 〜コルマール編〜 エギスハイムの分かれ道へ

エギスハイムへ行き、追いかけっこの分かれ道へ

Yuri Chayamachi · 8 minute read

前回の記事

アパートへ戻りエギスハイムへ

ロシュ川の川下りを楽しんだ私たちは、一旦アパートへ戻るために川沿いの道を歩いた。 途中の道沿いの家々が綺麗だったのでいくつか写真に収めた。

窓に飾られた花が綺麗だ。

なんの変哲もない塀も、プランターを飾るだけでこんなにおしゃれになる。

アルザス地方はコウノトリがシンボルになっているようで、色々なところでコウノトリの飾りが見られる。 元々この地方に生息していたコウノトリが1970年頃に絶滅の危機に瀕してしまったところを、シンボルに掲げて保護することにしたことがきっかけのようである。 日本のトキが思い起こされる。

その後は歩き慣れたポワソヌリ通りへ戻り、アパートへと辿り着いた。

タクシーでエギスハイムへ

本日の後半は、ごちうさのあるシーンに出てきた場所を回収するために、コルマールの近隣の村であるエギスハイムへ行く予定を立てていた。 元々はバスで行く予定で時刻まで調べてあったのだが、当日になってみるとバスは運休になっていることが判明した。 朝に行った観光案内所の人から聞いた情報なので間違いがない。 代わりに、タクシーは営業していることも教えてもらったので、タクシーを使うことにした。

タクシーの電話番号は観光案内所でもらったパンフレットに書いてあったので、そこに電話をかけることにした。 そこから一筋縄ではいかなかったのだが、 パンフレットに書いてある電話番号に電話をかける →SMS で messenger のリンクが貼られたメッセージが送られてくる →messenger でメッセージを送る →パンフレットに書かれていたのとは別の電話番号がメッセージで送られてくる →電話をかけたらタクシーの運転手とつながる という流れでタクシーの運転手と連絡を取ることができた。 一旦電話がつながった後は、タクシーの運転手は英語が堪能だったので、スムーズに近くまで来てもらうことができた。

タクシーの運転手にエギスハイムへ行きたいと伝えると、ほんの10分足らずでエギスハイムの入口へと到着した。

エギスハイム (Eguisheim) はフランスの有名な観光サイトによると「フランスで最も美しい村」の一つとして知られ、2013年のテレビ番組で「フランスのお気に入りの村」のタイトルを制したことがあるそうだ。 その人気の秘密は、村の住民のたゆまぬ努力によって保存されている、美しい木組みの家々だということだ。 人口が1300人の村にもかかわらず、ひっきりなしに観光客が訪れており、ワインの収入の次に観光収入が多いそうである。

エギスハイムに到着すると、村の入り口の大通り(Grand Rue) へと降ろされた。 この大通りは、エギスハイムの村を東西に貫く最も大きい通りである。 私たちの目的地は街の中心の方にあるので、大通りを歩いて進んでいく。

街の入り口にはレストランがあったり

立派なワイナリーがあったりする。

街は円形に広がっており、その外周および内側には、何重にも円を描くように道が通っている。 一番外側の円形の道はコンクリートで舗装されており、車が通れるようになっている。 写真に映っているのは一番外側の道と大通りが交差している場所で、右に行くとリースリング通り (Rue du Riesling) 、左へ行くとマスカット通り (フランス語読みではミュスキャ通り) (Rue du Muscat) で、どちらもブドウの名前がつけられている。 いかにもワインの生産地といった名前だ。

こちらは左に伸びているマスカット通りの写真だ。

私たちの目的地はもう一本内側にある南ランパール通り (Rue du Rempart Sud) なので、もう少し大通りを進んでいく。

左へ曲がりランパール通りに入ると、石畳が敷かれた細い道が続いている。 そして、目の前に見えているのが目的の建物だ。

追いかけっこの分かれ道

南ランパール通りに入っていくと、すぐに目的の建物が見えてきた。

しかし左側には美しい花が飾られた店があり、つい目を引かれてしまう。

右側にはお土産屋さんがある。

そして正面にあるこの建物が、今回のお目当てだ。 ごちうさのアニメ3期5話で出てきた、青山さんを追いかけるこちらのシーンだ。

屋根と壁のデザインは変わっているが、正面に据え付けられた階段と花の飾られ方は間違いなくこの建物だ。 実際のこの建物はラ・グロンジュ・デギスハイム (La Grange d'Eguisheim) という名前がついており、小さなスーパーが入っているようだ。 エギスハイムのお土産にもこの建物が描かれており、観光のシンボルになっているようだ。

ごちうさの作中では左側の道は行き止まりになっていたが、実際のエギスハイムはどちらの道も街を囲むように円形につながっている。 右の道は左の道より1本内側になっている。

私たちはより広くて綺麗な左側の道へ進んでいくことにした。

旅行
コルマール2023
ごちうさ