ごちうさ聖地巡礼記(23) 〜コルマール編〜 メーデーの朝

ごちうさ聖地巡礼記(23) 〜コルマール編〜 メーデーの朝

メーデーの朝、朝食を食べに散策へ

Yuri Chayamachi · 8 minute read

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メーデーの朝

3日目の朝は、全員少し寝坊をした。 昨日朝6時から何だかんだで日付が変わるくらいまで活動をしていたので、疲れが溜まっていたのだ。 全員が起床したのは朝9時少し前、日が長いコルマールはすっかり太陽が昇っていた。

アパートの窓からの風景だ。

今日は5月1日、メーデーだ。 日本ではあまり馴染みがないが、ヨーロッパでは労働者が集まって権利を主張する日だということで、もちろん仕事は休みになるところが多いようである。 日本で登録した旅レジでも、本日はコルマールでもデモ行進が行われる可能性があるので注意してくださいという文面とともに、行進の出発予定地まで記されていた。 そして出発予定地は私たちが宿泊しているアパートのすぐ裏である。 怖いもの見たさと朝食探しという両方の名目で、今朝も散歩へ行くことにした。

まずは昨日開いていたパン屋へ向かおうと、テュレンヌ通りの方へ歩いていった。 しかしパン屋に着くと、残念ながら閉まっていた。 今日はメーデーだからどこも開いていないのではないかという不安を抱きつつ、もし開いている店があるなら町の中心部の方が多いだろうということで、大通りへと向かうことにした。

大通りへの途中にある広場に着くと、花を配っている人がいた。 先ほどテュレンヌ通りのパン屋さんの前に行った時も、バケツを持ったお爺さんが同じ白い花を配っていたのだが、近くを通る現地の人はみんな素通りしていたので、もしかしたら貰ったらデモに参加させられるのではないかと思い、私たちも素通りしたのだった。

しかし後で調べてみると、フランスではメーデーの日に愛する人へスズランの花を贈る習慣があるということだ。 スズランの花言葉は「幸せの再来」で、ヨーロッパでは春のシンボルとなっているらしい。 そのためメーデーの日に街角にはスズランの花を売る人がたくさん現れるそうだ。 コルマールで花を配っているように見えたのも、実は無償で配っているのではなく、受け取るとお金を払わなければいけなかったに違いない。

カフェで朝食

どこでもいいから開いている店でパンを持ち帰ろうということで、大通りを進んでいくと、MOKKAというカフェが開いているようだったので、入ってみることにした。 店員にパンの持ち帰りはできるかと聞いてみたところ、持ち帰りはやっておらず、店内での飲食のみだということだった。 店内で食べたいと伝えたところ、あいにく店内は満席でテラス席のみだと言われたので、テラス席で食事をすることにした。 ちょうど大通り沿いのおしゃれなテラス席に座りたいと思っていたので好都合だ。

大通りには朝早くからプチ・トランが走っていた。 客車は観光客でいっぱいだった。 他の観光客の人は早起きである。

私はこの店の看板メニューである、お店と同じ名前のMOKKAと、フルーツグラノーラを注文した。 グラノーラの上にはヨーグルトと苺が乗っており、非常に美味しかった。 MOKKAはカフェモカで、やはりコーヒーの味が美味しかった。

ドリンクにはうさぎのチョコレートがついていた。

アパートへ帰還

無事に朝食にありつけたので、一旦アパートへ戻ることにした。

大通り沿いのレストランは開店準備をしているところが多かった。 観光地のハイシーズンなので、メーデーだからと言って休んでいる場合ではないのだろう。 サービス業からすれば目の前にたくさん泳いでいる魚を逃すようなものである。 観光客は街にいっぱいいて、もし店がやっていなかったら大変なことになりそうだった。 何はともあれ、今日は食事で困ることがなさそうなことがわかったので一安心だ。

飾り付けが可愛いお店だ。

コイフュスの前まで来ると、レストランには人がいっぱいだった。

コルマールには窓際に花を飾っている建物が多い。 自分を綺麗に見せることを忘れない、コルマールに住んでいる人も素敵である。

顔が入った鳥の家?が面白かった。

私たちのアパートがある場所が見えてきた。

晴れた時のロシュ川は特に美しい。

次の場所へ出かける準備をするためにアパートに戻った私たちは、何度かアパートの窓から見かけていた、ロシュ川の川下りをしてみようという話になった。 ボートの乗り場は近くにあるみたいだったので、準備をして私たちは再度出発をした。

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