ごちうさ聖地巡礼記(22) 〜コルマール編〜 夕食を食べ、アパートへ

ごちうさ聖地巡礼記(22) 〜コルマール編〜 夕食を食べ、アパートへ

美術館の近くの寿司屋で夕食を食べ、アパートへの帰路へつく

Yuri Chayamachi · 8 minute read

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寿司屋で夕食

美術館を後にした私たちは、美術館は向かう道中で見かけた寿司屋で夕食を食べることにした。 コルマールで寿司屋は3つ見かけたのだが、その中でも "SUSHI MASTER" を名乗る寿司屋がどんな味なのか気になったのだ。

店に入るとアジア系の女性店員に席に案内された。 日本人ですかと聞くと、日本人ではないようで、言葉はフランス語と英語が少々通じるといった感じだった。

和食の店に来たので、日本人らしくまずはビールで乾杯をしようということで、私はモナコと書かれたビールを注文した。 飲んでみると、ジュースかと思うくらい甘い味で、私が人生で飲んだ中で最も甘いビールだった。

七味唐辛子も置かれていたのだが、現地では NANAMI と呼ばれているらしい。

味噌汁は単品料理だったので、1つ頼んで仲間とシェアした。 味は白味噌の至って無難な味だ。 赤味噌などは癖が強いので、海外では白味噌が万人受けする味なのだろう。

寿司の盛り合わせを頼んだところ、大きな船に乗った寿司が私たちのテーブルに入港した。 メニューを見たところ寿司のネタの種類はマグロ、サーモン、白身魚の3種類しかなく、そこに色々なアレンジを加えることでメニューの種類を増やしているようだった。 問題の味は、しゃりにかなり甘い味付けがされており、日本の寿司の味を知っている身からするとあまり好きになれなかったのだが、店内には私たちの他にも2〜3組のお客さんが入っていたので、フランス人の舌にはこの味が合うのだろう。

他にも単品でホタテのソテーを頼んだのだが、私はこれが一番美味しかった。

アパートへ帰る

夕食を食べた私たちはアパートへ帰ることにしたのだが、帰りにコンビニへ寄ることにした。 と言うのも、明日は5/1、メーデーだ。 日本では構わずに働くところが多いが、フランスでは仕事を休んでデモ行進を行うことが多く、どのお店も開いていない可能性があるからだ。 最悪明日は一つもレストランが開いていないことを考えて、コンビニで食料を調達しておこうという訳である。 しかし調べてみたところ、コルマールにはコンビニが少ないようだ。 日曜日の午後7時台で開いているお店はコルマールの木組みの街エリアにはなく、一番近いお店はシャン・ド・マルス公園の横にある Vel Market という店だったので、そこへ行くことにした。 店にはレンジでチンすれば食べられる食材が並んでいたので、それぞれ好みの食料を買って行った。

コンビニからアパートへ戻る途中で公園を横切ったのだが、公園の中にカルーセルを見つけたので、写真を撮っていった。

2日目の終わり

アパートへ戻ると、寝る前にやることが2つあった。 1つ目はシャワー問題だ。 シャワーの排水溝から水が流れないのが問題だったのだが、仲間の中に非常に生活力が高い人がいたので、排水溝をあっという間に掃除して流れるようにしてしまった。 これには非常に助かった。 掃除して流れるようになった後は、シャワーを流して下の階で水漏れがしていないか確認すればOKだ。 シャワーを流しながら、隣人のところへ行き水漏れしていないか聞いたところ、水漏れしていないようだった。 昨晩はシャワー室から水が溢れてしまい、浴室の床が水浸しになったから水漏れが起きたと思うのだが、先ほど排水溝を掃除してシャワー室から水が溢れなくなったので大丈夫だと思うという旨を伝えたところ、シャワーを浴びていいですよと承諾してもらえた。

2つ目は洗濯だ。 アパートには洗濯機が備え付けられていたので、それを使って洗濯をしようと言うことになったのだが、洗濯機の使い方が分からないという問題が起きた。 日本の洗濯機であればボタンに文字で説明が書いてあるのだが、アパートに置いてある洗濯機は表示が全て絵で表されており、そしてその絵が表している意味が全く分からないのだ。 しかし我々にはインターネットがある。 型番から取扱説明書を調べればいいではないかと言うことで、取扱説明書を読んでみたのだが、説明が簡潔すぎてこちらも意図することが分からない。 謎解きのヒントのレベルの情報しか得られなかった。 そこで私たちはまるで古代文字を解読するかのごとく、30分くらい洗濯機と格闘することになった。 そしてついに格闘の末、洗濯機を動かすことに成功した。

襲いかかる数々のトラブルを体当たりで解決するうちに、私たちは少しずつ海外で生活していく自信が芽生えてきていたのであった。

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