ごちうさ聖地巡礼記(21) 〜コルマール編〜 ウンターリンデン美術館

ごちうさ聖地巡礼記(21) 〜コルマール編〜 ウンターリンデン美術館

チマメ隊のシスト回で出てきた井戸のモデルを見にウンターリンデン美術館を訪れた

Yuri Chayamachi · 7 minute read

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ウンターリンデン美術館

一日中コルマールを散策した私たちだが、最後の目的地のウンターリンデン美術館へとやってきた。 私たちの目的は、美術館の中庭ある、ごちうさのカットになった場所だ。 とはいえ、ウンターリンデン美術館についても簡単に紹介したい。

この美術館はパリを除くとフランスで2番目に来訪者が多い美術館ということで、年間20万人が訪れるとのことだ。 展示品は中世末期の絵画や彫刻を中心に、武器、家具など幅広いジャンルにわたる。 最も古い品は約7000年前のものだということで、時代も幅広い。 様々なジャンルの品を所蔵しているのは、この美術館が19世紀の中頃にオープンした際に、フランス東部の教会や修道院が所持していた絵画や物品を美術館に移動して展示したからだということだ。

建物は13世紀に建てられたドミニカ修道院と公衆浴場の内装を改修して使っており、その外観からは相当な歴史を感じられる。 さらに詳しい情報について気になる方は、wikipedia(英語版)フランス観光サイト見ていただきたい。

さて、美術館に入りチケットを買った私たちだが、大きなカメラを首に下げた状態だったので館内のスタッフに呼び止められた。 ロッカールームがあるので、そこに荷物を預けてくださいとのことだった。 スマホも預けた方がいいかと聞くと、スマホは持ち込んでいいし、写真撮影も可ということだった。 一眼カメラについて注意するときは厳しめの口調だったのだが、スマホで写真を撮っていいですよというときは、どんどん撮ってくださいと言わんばかりのにこやかな対応だった。 一体これらの差は何なんだろうか。 あとこの女性のスタッフ、私たちが英語で話しても返ってくる言葉は半分くらいフランス語だったので、ジェスチャー混じりでギリギリ意思の疎通が可能だった。

美術館の展示コーナーに入ると、まずはお目当ての中庭へと向かった。 そこにあったのは、安らかさと厳かさを兼ね備えた回廊だった。

光が差し込む回廊のなんと美しいことだろうか。 音も外の世界とは隔絶されており、非常に静かな空間になっていた。 備え付けられたベンチに腰を下ろしているだけで、心が洗われるような気持ちになり、神聖さという言葉はまさにこのような場所に対して使うのが相応しいように思われた。

回廊の柱の間から中庭を覗くと、綺麗に整えられた中庭があった。

反対側へ回り込むと、中庭の片隅に井戸が見える。 この井戸が、ごちうさの作中でチマメ隊のシストで出てきた井戸のモデルだ。

中庭の雰囲気が良かったので30分くらい滞在していたのだが、お手洗いに行きたくなってきたので探しに行くことにした。 館内マップを見ると地下にあるということだったので、回廊から地下へ潜ることにした。 この美術館は旧修道院と旧公衆浴場の2つの建物を使用しており、地下通路で2つの建物が結ばれる構造になっている。 地下通路から地上へ上がる階段などは見事なつくりになっていたのだが、写真に収め忘れたのを悔やまれる。

せっかく美術館に来たので、少しだけ展示を見ていくことにした。

絵画や武器、その他地球儀やコンパスなど、様々なものが展示されていたのだが、私たちは本記事の冒頭に書いたような美術館の概要について事前知識を持っていなかったため、自分たちは一体何を見ているのか分からないまま美術館を後にする羽目になってしまった。 また、この美術館の目玉と言われている「アイゼンハイムの飾り絵」(Isenheim altarpiece) という作品を見ずに出てきてしまった。 下調べというのは大事である。 次にコルマールに行った際には、展示の方をしっかり見に行きたいと思う。

美術館を後にした私たちは、夕食を食べに寿司屋へと向かった。

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