ごちうさ聖地巡礼記(20) 〜コルマール編〜 コルマールのスタバへ

ごちうさ聖地巡礼記(20) 〜コルマール編〜 コルマールのスタバへ

ブライトバニーの気分を味わうために、コルマール市内のスタバへ向かった

Yuri Chayamachi · 6 minute read

前回の記事

コルマールのスタバで一息

プチ・トラン (Petit Train) に乗ってコルマールを一周した私たちだが、近くにスタバがあるということで寄ってみることにした。 というのも、ごちうさの作中に出てくるブライト・バニーという喫茶店は、飲み物の種類といい看板の形といい、明らかにスタバを意識しているように見えるのだが、コルマールのスタバに寄れば木組みの街のブラバ気分を味わえると思ったからだ。

私が道案内を間違えた関係で、少し遠回りをしながらスタバへと向かっていく。 ウンターリンデン広場から南東の方向へ進んでいくと、「レジスタンスの殉教者の広場」(Pl des Martyrs de la Résistance) という開けた場所に出た。

こちらの広場にも春祭りの屋台が並んでいた。

広場の中央には仮設の観覧車が設置されており、子どもたちが楽しんでいた。 観覧車まで設置するなんて、コルマールの人々が春祭りにかける想いの強さを感じる。

広場から北東へ伸びるレゼ通り (Rue de Reiset) を進んでいく。 この道を突き当たった角に、目的地のスターバックスがある。

突き当たりまで辿り着き、ふと左前を見ると、なんともメルヘンチックな建物があった。 窓枠いっぱいに熊のぬいぐるみが飾られているではないか。 この飾り付けを思いついた人のセンスに脱帽である。

木組みの家と熊のぬいぐるみの相性の良さは抜群である。 この建物はスタバのすぐ近くにあるので、コルマールに寄った際は是非テラス席に座り、この建物を眺めてメルヘンな気分を味わいながらコーヒーを飲んでいただきたい。

そして右後ろを振り返ると目的のスタバがあった。

日本だったら看板メニューとしてキラキラしたフラペチーノが紹介されているところだが、フランスのスタバで看板メニューになっているのは何とエスプレッソである。 日本のスタバのイメージと異なり、何とも硬派だ。 キラキラしたおしゃれカフェのイメージで売り出しているのは、日本独自の戦略なのかもしれない。 そういう訳でごちうさの作中ようにフラペチーノで呪文を唱えることもなく、私は看板メニューのエスプレッソを注文した。 ただのエスプレッソではなく、バニラ風味の甘い味付けがされたものだ。

容器はふたまで全て紙製で、環境に対する意識の高さがさすがヨーロッパと言ったところだ。 コーヒーの味はとても美味しく、バニラの味付けがされているものの、コーヒー本来の味をしっかり感じることができる。 コーヒー通の仲間もフランスのコーヒーの美味しさに感激し、コーヒー豆を買って帰っていた。

ウンターリンデン美術館へ

スタバで一服したあとは、本日最後の目的地であるウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden) へと歩を進めた。

スタバの近くには一見何の変哲もない行き先表示があったのだが、中身には世界中の主要都市の名前と距離が書かれており、あまりのスケールの大きさに笑ってしまった。

美術館へ向かう途中では、また馬車とすれ違った。

緑色の電車も停車している状態でじっくり眺めていなかったので、近づいて写真に収めた。

美術館前のウンターリンデン広場へ戻ってきた。 広場の中心は芝生が敷かれ、その中に何本か大きな木が植えられており、木のてっぺんでは鳥たちが、まるでここは自分たちの場所だとでも言わんばかりに鳴いていた。

芝生エリアの横には大きなコルマールという文字のオブジェが置かれており、人々が記念撮影を行なっていた。

これが美術館だ。 建物は13世紀に建てられた元ドミニカ修道院と中世の公衆浴場の中身を改装して使っているようで、外見からは数百年の厚みを感じられる。

旅行
コルマール2023
ごちうさ