春祭りのエリアから北西のウンターリンデン広場へと歩いていく
ココアと千夜の高校のモデルとなった建物をじっくり鑑賞した私たちは、次の目的地へ向かうことにした。 次は、コルマールの北西部分にある、ウンターリンデン美術館 (Musée Unterlinden) が目的地だ。 私たちが今どこにいるかと言うと、コルマールの中心より少し南東寄りの位置だ。 私たちが宿泊しているアパートは、コルマールの石畳の街の最南端にあるので、そこからずいぶん北に歩いてきたとはいえ、まだまだ石畳の街は北へと広がっている。
まずは「大通り」(Grand Rue) へと戻り、大通り沿いに北上していくことにした。
通りの中央にうさぎ小屋があり、白い毛並みに黒ぶちのあるうさぎがゴロゴロと昼寝をしていた。
うさぎ小屋の横には木で作られたうさぎの飾りがあった。 イースターのおかげで街中にうさぎがいっぱいだ。
大通り沿いの屋台エリアに別れを告げ、北へと舵をとっていく。
大通りをロシュ川に沿って左に曲がり、レグリーズ通り (Rue de l'Église) へ入っていく。
ロシュ川の上にはハンモックで昼寝をしているうさぎの飾りがあった。 見ているととても癒される。
レグリーズ通りを進むと、サンマルタン教会 (St Martin's Church) に突き当たった。 教会を一周するように道が作られており、突き当たりを左側へと進んでいく。
教会はちょうど修復工事の最中らしく、教会の正面の一帯は立ち入り禁止になっていた。 工事が終わったらどんな風になるのだろうか。
教会は立派な建物で、私のカメラの画角では全部収めることができなかった。
教会の周囲の道から北西方面に伸びるマルシャン通りへと戻り、コルマールの北西を目指す。
道沿いにあったクリスマスショップが可愛らしくて目を惹かれた。
コイフュス周辺のマルシャン通りはすごい人混みだったが、しばらく北西へ進むと景色を撮れるくらいには人がまばらになってきた。
ここにもゴーフル屋さんがあった。 先ほど屋台で食べたゴーフルがあまりに美味しかったのでもう一枚食べたくなったが、胃袋と相談をして我慢する。
マルシャン通り沿いには店だけではなく、たまにこのような私有地も存在していた。 こんな街中に私有地を持っている人はどんなブルジョワなのだろうか。
道沿いには珍しく近代的な建物もあった。 ここ木組みの街では近代的な建物が目立つ。
店の入り口いっぱいに花が飾られていて素敵だ。
細い道が終わり、道幅が大きくなった。 マルシャン通りも終点である。 少し進むと、レコール広場 (Pl. de l'École) という開けた場所へ出る。
公園の真ん中の花壇には、イースターエッグを抱えたうさぎの飾りがあった。 卵がとても重そうである。
だいぶコルマールの北西へ来たが、まだ目的地の名前が見当たらない。 もう少し北へ進まないといけないようだ。
進む途中で白いプチトレインとすれ違った。 本当に街のどこにいてもプチトレインを見かける。
銀のうさぎが飾ってある。 ショーウィンドウの中もイースターの飾り付けがされているようだ。
一旦木組みの街エリアの外周にある、シャン・ド・マルス大通り (Bd du Champ de Mars) へと出た。
看板にウンターリンデン美術館の文字が現れた。 目的地はもうすぐだ。
道の向かい側には、大きな公園が見える。 大通りの名前と同じ、来るときにも通ったシャン・ド・マルス公園だ。 遠くからでもいい雰囲気だ。
シャン・ド・マルス大通りを北西へ進み、交差点を右に曲がってクレべ通りへと入る。
木組みの街エリアの外へ出るのは半日ぶりなので、普通の建物が逆に新鮮に感じられる。 道の標識にはコルマールの隣の町の名前が書かれており、コルマールの中心地から外に出たことを感じられた。 だが、気分的にはまだ隣町の名前を見たくない。 まだコルマールの木組みの街を探検している最中なので、手元にはコルマール市内の小さなマップだけで十分なのだ。
向かいの店にもうさぎがいた。
クレべ通りにも寿司屋があった。 自ら「寿司マスター」を名乗っていることを仲間といじりつつ、コルマールの寿司の味が気になるので夕飯はここにしようという話になった。
クレべ通りを進むと立派なレンガ造りの建物が見えてきた。 あれがウンターリンデン美術館だ。
美術館の前の道を馬車が走っており、レンガの建物を背景にすると、まるで中世のヨーロッパへと来たかのように思われた。
馬車が近くに来たので眺めてみると、客車はかなり立派だ。 馬は青い帽子を被っていておしゃれである。 お客さんに手を振ると笑顔で手を振り返してくれた。
レンガ造りの建物に沿って道を進んでいくと、もう少しで広場だ。
ふと道沿いの右側を見ると、また日本食の店があった。 店の名前は "NAGOYA" だ。 なんとコルマールで名古屋飯が食べられるのかと思いメニューを見てみたのだが、メニューは普通の日本食であった。
洋館に提灯が下がっている光景は、洋風が強めの和洋折衷だ。
そして名古屋を振り返ると、目的地のウンターリンデン広場があった。 ゆっくりと写真を撮りながら歩いてきたとはいえ、30分以上の道のりだった。 コルマールもそこそこの広さがある。
広場の右側を見てみると、緑色のプチトレインの乗り場が見えた。 私たちも折角なので乗ってみようと、プチトレインへ向かって歩いて行った。