ごちうさ聖地巡礼記(12) 〜コルマール編〜 コルマールの特別な夜
コルマールに到着した我々を迎えてくれたのは、カラフルにライトアップされた美しい街並みだった
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コルマールの特別な夜
ラビットハウスのモデルとなったレストランで食事を楽しんだ私たちは、レストランの外に出るとすっかり夜になっていた。
夜のラビットハウスは入り口が照明で照らされ、2階部分は青い光で少し照らされて光っていた。
レストランのすぐ裏には、立派な時計台がついた大きな建物がライトアップされて存在感を示していた。 地図で見てみると、マタイ協会であるということだ。
ラビットハウスにしばしの別れを告げて、アパートへと歩いていく。
夜のコルマールは人があまり出歩いておらず、静かな雰囲気だ。 治安の心配もなさそうだ。
我々のアパートがあるポワソヌリ通りへ向かって歩いていく。
レストランへ向かう時にも通った公園に差し掛かると、何やら色とりどりの光が目に入った。 ライトアップが行われているようだ。
公園に入ってみると、正面にある建物に目を奪われた。 映像のプロジェクションマッピングが行われていたのだ。 というのも、4月いっぱいはコルマールでちょうど春祭りが開催されており、その期間だけ街並みをカラフルにライトアップして彩っているようなのだった。
大きな蝶が飛んでいたり。
ちょうどイースターの時期なので、草原にイースターエッグが置かれている周りをうさぎが跳ね回る場面もあった。 ごちうさの聖地巡礼に来た身としては、うさぎを見て興奮しないわけがない。 我々は何て運がいいのだろうか。
他にも色々なパターンのプロジェクションマッピングが繰り返されており、しばらく鑑賞していた。 あと実はこの建物は、ココアと千夜の高校のモデルになった建物である。
公園の外周に沿って設置されたアーチもライトアップされ、光る道ができていた。
アーチをくぐってみると、アーチの鉄枠に沿って張り巡らされた蔦がカラフルにライトアップされており、ロマンチックだ。
街灯に照らされた石畳の道も雰囲気がいい。 昼間に美しい街は、夜も美しいのだ。 ここは何て素晴らしい街なのだろうか。
アパートのある区画へ近づいてくると、またライトアップされた建物が見えてきた。
照らされているのは、チマメ橋のすぐ横にあるマルシェ・クベール (Marché Couvert) という市場だ。 平日の昼間には、伝統的な大きな建物の中で複数の店がチーズやジャムなどの食材を売っている。
そして振り返ると、あまりの綺麗さに言葉を失くした。
昼間に見てもカラフルで美しい木組みの家々が、プロジェクションマッピングによってライトアップされていたのだ。 夜のロシュ川とカラフルにプロジェクションマッピングされた木組みの家々の美しさに、しばらくチマメ橋から移り変わるライトアップの様子を眺めていた。
特に美しかったのが、それぞれの家の壁の色でライトアップされた瞬間である。 まるで家の壁そのものが光っているかのような印象を受けた。
その後も蔦や花が投影されたり、様々な装飾が映像によって施されていく様子を見るのは楽しかった。
川のほとりの鉄柵にはハート型の赤い南京錠がつけられており、南京錠には恋人の名前が書かれていた。
アパートに戻ると、窓際に祭壇を形成して記念撮影をした。
窓からはライトアップされたロシュ川と、カラフルな家々を見ることができた。 カラフルなライトアップは、ちょうど到着した我々を歓迎してくれているようだった。 繰り返すようだが、私たちはこの景色を偶然見ることができたので、とても運が良かったと思う。 そんな幸せを噛み締めながら、明日に備えて眠りについたのだった。