ごちうさ聖地巡礼記(10) 〜コルマール編〜 コルマールのアパートに到着

ごちうさ聖地巡礼記(10) 〜コルマール編〜 コルマールのアパートに到着

コルマールの中心部にあるアパートに到着した

Yuri Chayamachi · 6 minute read

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アパートに到着

私たちはコルマール駅から歩くことおよそ20分、コルマール中心の最も美しい地区にあるアパートに到着した。

川沿いに並ぶ建物のうち、水色の建物が私たちが4日間泊まるアパート、レザパルトモン・ドゥ・オム・プティット・ベニス (Les Appartements de Home Petite Venise) だ。 私たちはホテルに泊まるのではなく、チマメ橋の近くのアパートを借りることを選択したのだった。 正面の写真は次の日の朝に撮ったものなのでお店が閉まっているが、1階にはクッキー屋さんが入っていた。 右側の入り口からアパートに入り、私たちの部屋がある4階まで階段で上がっていく。 私は94Lの巨大なスーツケースを持っていたが、中身の80%が空だったので、ひょいひょいと最上階まで持ち上げることができた。 なぜこんなに空いているのかというと、もちろんお土産を買って帰るためだ。

廊下にはクッキーのいい匂いが漂っており、廊下を通るだけでお腹が減ってくる。 早く予約しているレストランに行きたいと思いつつ、扉の前についているキーボックスから事前にオーナーから伝えられていた手順に従って鍵を取り出し、扉に鍵を差して回すと鍵が開、、、かなかった。

問題発生だ。 鍵の形は合っており、ドアについている鍵穴にしっかりと入る。 そして鍵は回る。 しかし、ドアに手をかけて引いても開かないのだ。 実は押し扉でしたというような勘違いではなく、正真正銘の引き扉だ。 私たちは10分ほど鍵を逆に回してみたり、強めに引っ張ってみたりしてみたが、全く開く気配がない。 扉は年季が入っており、思い切り引っ張ると壊れてしまいそうだった。 自分たちだけではどうしようもないということで、オーナーの管理会社に電話することにした。 仲間がスマホをスピーカーモードにした状態で管理会社に電話をかけると、電話がつながった。 電話に出た女性に向かってハローというと、ハローと帰ってくる。 英語が通じたので一安心だ。 「アパートに着いたのですが扉が開きません」と相談をすると、電話の女性は「扉のキーボックスから鍵を取り出して開けてください」と返答した。 キーボックスから鍵を取り出したのだが、扉に差して回しても鍵が開かなくて困っているのだと告げると、「鍵を差したら扉を押して開けて!」と言われた。 しかし扉は引き扉だ。 電話の女性は部屋を勘違いしているのだろうか。 だが、扉の様子を見てピンと来た。 この建物、非常に建て付けが悪いのだ。 扉はこちら側に少し出っ張った状態で閉まっている。 もしかして建て付けのせいで扉の位置が合っていないんじゃないか? そう思って試しに扉を思い切り押し、扉を正常な位置に合わせながら鍵を回したところ、カチャリ、と、今まで聞いたことのない音を立てて扉の鍵が開いた。 こんなの何も言われなかったら分かるわけがないだろう、と叫びたい気持ちを抑えながら、謎解きを解いたような達成感を感じつつ部屋へ入って行った。 もしかするとこの部屋は、mensa のような高IQ集団向けの部屋なのかもしれない。

アパートの中に入ると、外観から見える木組みの骨格を家の中からも見ることができた。 最上階の部屋なので、尖った屋根の形に合わせて壁が斜めにせり出している。 木組みの家を存分に堪能できるいい部屋だ。

部屋に荷物を置いて時間を確認すると、夜の7時だ。 部屋の扉を開けるのに手間取ったせいで、もうレストランの予約時間になっていた。 私たちは急いでアパートを出て、レストランへと向かった。

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